Dauntlessとモンスターハンターシリーズとの違いは?

基本無料のオンライン専用ハンティングアクションゲーム「Dauntless」が、PlayStation 4Xbox One、PC(Epic Games Store)向けに、2019年5月21日に正式リリースされました。

ハンティングアクションの代表作である「モンスターハンター」シリーズと比較しながら紹介します。

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 モンスターハンターシリーズではどのタイトルに近いですか?

 シリーズ最新作(2019年6月時点)の「モンスターハンター:ワールド」(以下、MHW)と、オンライン専用のタイトル「モンスターハンター フロンティア」(以下、MHF)の影響が大きいです。

MHWのような広いマップで大型モンスターと戦える、オンライン専用ハンティングアクションです。

 

 ゲームの基本的な進め方はモンスターハンターシリーズに近いですか?

 下のように、おおむねモンスターハンターシリーズと同じです。

エストを受ける → 特定のモンスター(Dauntlessではベヒモスと呼ぶ)を狩ってクエストをクリアする → 新しい装備や消費アイテム、モンスターが解放される → 新しいクエストが解放される → 新しいクエストを受ける → 新しいモンスターを狩って ……

 

 日本語版はありますか? 

 まだありません。一つ前の項目で挙げたように、クエストの達成条件(箇条書きで表示される)をチェックするだけでゲームは進むので、英語力はあまり必要ありません。

 

 PlayStation 4Xbox One、PCで一緒に遊べますか(クロスプレイ)?

 一緒に遊べます。

 

 どんな武器が使えますか? また、モンスターハンターシリーズの武器と比較した場合の使い勝手はどんな感じですか?

 Dauntlessで使用できる武器は次の6種類です。

Dauntlessならではの要素として、モンスターの突撃など特定の技(専用エフェクトが出る)の最中に攻撃を当てると、モンスターをダウンさせられるインタラプト要素があります。

  1. ソード/Sword
    モンスターハンターシリーズの片手剣+刀といった感じで使いやすい武器です。攻撃を当ててゲージをためると、一定時間攻撃力が約1.5倍になり、武器を振るごとに衝撃波が飛びモンスターの部位を貫通する戦技Valiant Overdriveを最初から使えます。そのため、攻撃速度が速い割にある程度火力も出て、部位破壊がしやすいのが長所です。

    ローリング回避中に弱攻撃を出すと、鋭く踏み込みつつ横になぎ払う攻撃になります。この動作が、すべての武器の中でも最強クラスに強いのがソードの特徴です。モンスターの攻撃に合わせて後ろに回避した直後に弱攻撃を出せば、無敵状態で後方回避した直後に踏み込んで攻撃を当てることになります。また、モンスターの突進を回避した直後に高速で踏み込んで、モンスターを後ろから斬るような動きも可能で、応用範囲が広いです。回避から反撃への流れがごく短時間に行えるのが強みです。

    武器の振りが速いのは非常に役に立つ特徴で、武器の振りが遅いアックスやハンマーはこちらの攻撃とモンスターの攻撃のタイミングが重なると被弾が確定する場面が多いですが、ソードならたいてい回避が間に合います。
  2. アックス/Axe
    モンスターハンターシリーズの大剣です。アックスの特徴は、ため攻撃をからめた高火力コンボです。ゲーム序盤、ほかの武器の与ダメージが100とか200の段階で、アックスは一撃1000近いダメージをたたき出します。

    戦いの中で成長するのがアックスの大きな特徴です。ため攻撃をからめたコンボを命中させると武器ゲージがたまり、ゲージが満タンになったところで戦技を当てると武器がレベルアップ(最初はレベル0)します。通常はレベル3まで上昇し、与ダメージが50%も向上します。専用の武器MODを搭載するとレベル4まで上昇するようになり、与ダメージが75%向上します。

    攻撃の振りは遅めなので、隙の少ないモンスターが相手の時は攻撃チャンスを作るのに苦労しますが、何故かジャンプ攻撃がバグ気味に強い(ジャンプ横振りは着地後も地表を滑るので移動攻撃としても使える)ので活用したいです。
  3. ハンマー/Hammer
    モンスターハンターシリーズのハンマー+ガンランス(意外な組み合わせ!)です。モンスターハンターシリーズのハンマーといえばため攻撃ですが、Dauntlessのハンマーは打撃技にため攻撃がありません。その代わり、攻撃を出した直後に砲撃操作をすると、(砲撃を推進力にして?)火力が上がる要素があります。

    Dauntlessにおいてもモンスターを気絶させる性能は最強で、ある程度鍛えた装備とスキルで弱めのモンスターの頭を殴ると、1発か2発で気絶するほどです。モンスターの行動パターンを把握したときの効率の良さが魅力です。

    また、砲撃回避行動(砲撃しつつ反動で回避する技)にインタラプト能力があるため、モンスターの突撃などを比較的安全にインタラプトできます。いろんな要素が詰め込まれた武器が好きな人にお薦めです。
  4. チェインブレード/Chain Blades
    モンスターハンターシリーズの双剣に近いです。攻撃の手数や高い移動能力でほかの武器を圧倒します。動き回ったり攻撃の隙が少ないモンスターに対して(ほかの武器と比べて)優位に戦えます。最初のうちはモンスターの突撃などをインタラプトする手段がないものの、気絶系スキルを最大まで搭載すると、リーチの長い鎖鎌の振り回しでインタラプトできるようになり、(ダウンしたモンスターに対する)攻撃チャンスも格段に増えます。
  5. ウォーパイク/War Pike
    見た目はモンスターハンターシリーズのランスに近いですが、ゲームシステム的にガードやカウンターが無いため、戦い方は大きく異なります。モンスターに裂傷状態を実用的に付与できる唯一の武器であるものの、基本的に部位破壊用のダメージを増大させるだけです。モンスター本体へのダメージは変わらないため、火力不足に悩まされます。長めのリーチを生かした回転連斬の使い勝手が良いものの、通常攻撃なのにスタミナを消費してしまうのが欠点です。スタミナ不足を補うためのスキルが必要になることも多く、火力不足につながります。武器の熟練度を上げると、突進攻撃でスタミナが減らなくなる上に、命中すれば必ずクリティカルヒットする武器MODを利用できるようになり、この技は明確に強いので活用していく必要があります。モンスターの行動パターンや破壊可能な部位について理解した上で、ウォーパイク専用ビルドを組んで戦っても、ほかの武器よりも楽に戦えることは少ないです。初心者には今のところまったく薦めませんが、モンスターの各部位に明確に狙いを定めて破壊していくのが楽しい武器です。
  6. リピーター/Ostian Repeaters
    モンスターハンターシリーズのライトボウガンに近いです。モンスターにほぼ密着した状態でリロードすると、一定時間スキルが強化されるのが特徴です。味方全員をバフできる能力も用意されていて、パーティーを組んでいる状態で特に能力を発揮します。ガンナー用だと防具の防御力が下がるようなデメリットはありません。ガンナー殺しの技を持っていないモンスターも多く立ち回りが楽で、全般的に優遇されている武器であり、人気があります。

 

 各武器の技は最初からすべて使えますか?

 モンスターハンターシリーズとは違って、その武器に用意されているすべての攻撃手段を最初からは使えません。武器のスキルやMODは、各武器の熟練度を上げることで解放される仕組みになっています。

大体の武器で最初から用意されているスキルの使い勝手が良いのであまり気になりません。

なお、各種熟練度に応じて消費アイテムを持ち込める数の上限も変わります。

 

 近接武器に切れ味の概念はありますか?

 ありません。いくら使っても攻撃力が下がることはありません。

モンスターハンターシリーズでは一般的な、武器ごとの会心率の設定もDauntlessではなく、会心率は搭載しているスキルに依存します。

 

 武器や防具の組み合わせを登録しておいて、モンスターの属性に応じて簡単に切り替える機能はありますか?

 2019年9月のバージョンOB 0.9.3で実装されました。無料で最大6枠、課金すると最大15枠まで装備の組み合わせを登録できます。

装備や装飾品(スキル)の組み合わせだけでなく、外見変更の設定や消費アイテムの設定も登録できます。

 

 ほかのハンター(Dauntlessではスレイヤーと呼ぶ)に攻撃を当ててしまうと、ひるんだり吹っ飛んだりしますか?

 ほかのハンターをひるませたり吹っ飛ばすことはありません。

 

 モンスターは咆吼、風圧、振動を使ってきますか?

 咆吼、風圧、振動といった妨害要素は今のところDauntlessにはないので対策も必要ありません。

 

 抜刀や納刀の概念はありますか?

 あります。R3(右スティック押し込み)で切り替えられます。納刀中はいくらダッシュし続けてもスタミナが減りません。

こちらの接近を嫌がるモンスターや突進で距離が離れるモンスターを追いかけるときにスタミナの消費を防げます。また、走っていれば当たらない攻撃もあるので、特定のモンスターのラッシュモードの連続攻撃を回避するときに便利です。

納刀中も、回避行動はスタミナを消費します。基本動作として用意されているジャンプは、常にスタミナを消費しません。

 

 抜刀中にダッシュできますか?

 リピーター(ガンナー)以外の武器は抜刀中にダッシュできます。MHFが実装している抜刀ダッシュをDauntlessで使えるため、戦闘時の立ち回りが楽です。

MHFの抜刀ダッシュは、攻撃キャンセル抜刀ダッシュダッシュ攻撃キャンセル抜刀ダッシュ → …… というように割とむちゃくちゃな動きができるのが特徴です。Dauntlessの抜刀ダッシュは、MHFのように攻撃をキャンセルしてダッシュにつなげることはできません。

 

 抜刀中にアイテムを使用できますか?

 武器の種類を問わず、抜刀中にすべてのアイテムを使用できます。

 

 ジャンプ攻撃を当ててモンスターに乗れますか?

 乗りの要素はありません。

 

 最大で何人のプレイヤーと共闘できますか?

 モンスターハンターシリーズと同じく、最大4人のプレイヤーで大型モンスターと戦えます。

 

 一人でも狩りに行けますか?

 もちろん、一人で攻略可能です。

START HUNT/PRIVATE HUNTボタン

PRIVATE HUNTの方を選択すれば一人で狩りに出られます。

 

 MHWのように、参加するプレイヤーの人数に応じてモンスターの体力が増えますか?

 プレイヤーの人数が一人増えるごとに、モンスターの体力が約66%増えます。

プレイヤー 1人: 100%
プレイヤー 2人: 166.67%
プレイヤー 3人: 233.33%
プレイヤー 4人: 300%

参考:MHWではプレイヤーが二人以上になるとモンスターの体力が約2.2倍になります。

 

 MHWのように、戦闘用のマップに出てから装備やアイテムを変えられますか?

 マップに出る前に設定しておいたものから変えられません。

 

 戦闘用のマップに出ている最中にミニマップを表示できますか?

 今のところミニマップを表示する機能はありません。そのため、最初のうちは広大なマップのどこにモンスターが居るのか探し回ることもあります。ほかのプレイヤーよりも先にモンスターを見つけたら、L2のエモート操作で照明弾を打ち上げて、ほかのプレイヤーに知らせましょう。

照明弾を打ち上げると、下の画像のように、マップに存在する全プレイヤーの画面上部のコンパスに火の玉のエフェクトが表示されます。この方向に行けばモンスターを発見できるはずです(打ち上げたプレイヤーの操作ミスでなければ)。

画面上部のコンパスに照明弾が表示される

照明弾を打ち上げるときは、真上ではなく、向いている方向の少し前方の空に打ち上げられます。そのため、モンスターのすぐ近くまで行ってから打ち上げる必要はなく、少し手前で打ち上げればモンスターの真上付近で効果が出ます。

Dauntlessでは、兜や鎧などの防具のほかに、ランタンを装備できます。

Recruit's Lanternの効果 ランタン

各ランタンは、L1短押し(Instant)と長押し(Hold)で2種類の効果を発動でき、初期装備のランタン(Recruit's Lantern)は、L1長押しでモンスターの居る方向を指し示せます。これを頼りにマップを探索すると、短時間でモンスターを発見できます。

ランタンのL1短押しと長押しのチャージは完全に独立しているので、長押しの効果を使ったからといって、短押しの方のチャージに悪影響はありません。

 

 戦闘用のマップに出ている最中にアイテムを合成できますか?

 できません。マップに出る前に設定しておいたものしか使えません。Dauntlessではアイテム合成は街の店の人の能力で、プレイヤーは合成能力を持ちません。

 

 MHWのように、戦闘用のマップに出てからほかのプレイヤーが途中参加できますか?

 できません。

 

 食事の要素(戦闘前のバフまたはデバフ効果)はありますか?

 ありません。

 

 一緒に戦ってくれるAI、パートニャーやパートナー(MHF)は存在しますか?

 存在しません。

 

 エストの制限時間は設定されていますか?

 30分です。

 

 エスト中に何回ダウンできますか? クエスト失敗の条件は何ですか?

 自己蘇生は3回まで可能です。モンスターハンターシリーズと違ってベースキャンプの概念がないので、その場で復活します。

自己蘇生する場合、復活したときの体力が75% → 50% → 25%とだんだん低くなっていきます。体力の上限が低下するわけではなく、回復すれば体力100%まで回復します。

モンスターハンターシリーズは基本的に、パーティー全体で3回ダウンするとクエスト失敗になりますが、Dauntlessではそのような連帯責任方式ではありません。Dauntlessでは、パーティーメンバー全員がダウンして蘇生できない(もしくは意図的に蘇生しない)ときにクエスト失敗になります。

ほかのプレイヤーによる蘇生の回数に制限はありませんが、時間の経過やプレイヤーのダウンによって画面右上に表示される危険度の数値が上昇します。

危険度メーター

このメーターが100%になると表示が「DANGER」になり、ほかのプレイヤーを蘇生できなくなるだけでなく、モンスターの攻撃力も上昇してしまいます。モンスターがほかの場所に移動すると危険度メーターの数値が下がります。

なお、ゲーム終盤の特定のベヒモスが相手のときや特定の難易度では、自己蘇生回数が1回に制限されることがあります。

 

 罠を使って大型モンスターを捕獲できますか?

 今のところ罠系統のアイテムは実装されておらず、捕獲もできません。リピーター(ガンナー)のスキルとして、地雷を設置するものはあります。

 

 落下ダメージは存在しますか?

 存在しません。マップから落ちてもスタート地点付近に移動させられるだけで済みます。

 

 バリスタや大砲、竜撃槍、落石のような、マップ上のギミックを利用した攻撃はできますか?

 攻撃に利用できるマップ上のギミックは今のところありません。

竜撃槍っぽい何か

竜撃槍っぽい何かがマップの各所に刺さっていますが特に利用できません。